「B種接地工事の電圧区分」を理解する
計算問題をまとめあげる仕事をしていたため、1週間ぶりの更新になる。気合を入れて法規問題の解説を行っていく。
今回の記事は、B種接地工事に関する問題を攻略していく。
接地工事に関する問題は「高圧側」「低圧側」といった言葉も出てくるので、初心者にとってはよくわからないといったものの一つだ。
そもそも「必要性がわからん」といった方もいた。
自分もそうだったのだが、必要性がわからないものを覚える気には人間なかなかならないので、そこから改善すると、少しは勉強しやすいのでオススメだ。
「B種接地工事」が何の話をしているかと
「変圧器の混触が起こった時、低圧側に降圧側の大きい電圧がかかっても大丈夫なように施工しよう」といったものだ。
シンプルに要約すると、そういうことだ。
何となくでも必要だと思って頂けたのではないだろうか。
A種、C種、D種の目的については別記事でみっちり紹介したいと思う。
問題①
B種接地工事では下記の規定が設けられている。空欄をうめよ。
変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路と低圧側の電路との(①)により、低圧電路の対地電圧が(②)Vを超えた場合に、自動的に高圧又は特別高圧側の電路を遮断する装置を設け、規定時間内の遮断ができるようにしなくてはいけない。
「続きを読む」を押すと、解答とポイントが表示されます。
解答
①混触 ②150V
解説
電験において、このB種接地工事が極めて出題されやすい。
形を変えて出題されることもあるし、そのまま表形式で出題されることもある。
(昨年は表形式でそのまま出題されており、受験者は驚いただろう)
電験の過去問を調べると、実に昔から出題されているのである。
それだけ間違いやすいだと自分も思うし、そもそも何を言っているのかイメージがつきにくい問題文だととも感じる。
今回の問題を個別記事にした理由は「確実に覚えて欲しいため」である。
電験本番の数週間前の8月中旬に、こういった問題の取りこぼしがないように今のうちからきっちり学習しておこう。
今日は
「混触」という言葉と「150V」という数値
を覚えて帰っていただきたい。
5日目に進む
「変圧器の電圧区分の違いによって、接地工事が違う」ことはご存じだろうか。
自分は正直、変圧器のメンテナンスや設計をしたことがないので知らなかったし、苦戦した分野でもある。
5日目はこのあたりを問う問題に挑戦する。