試験2ヶ月前の法規
「これから勉強が忙しくなる時期をどう乗り越えていくか」
4科目合格を目指す方は「法規科目」の進捗に特に気を付けて欲しい。
試験1ヶ月前になると必ず起こる事象がある。
「理論科目」「電力科目」「機械科目」のうち、苦手な分野から「勉強不足箇所」が見つかるのだ。
自分は過去、試験まで1ヶ月を切った段階から、法規を勉強し始めて死ぬ目に遭った。合格はしたものの、身体に与えた影響はものすごいものだったと今も思う。
その経験から言えることは
「試験1ヶ月前に準備しておけば良かったじゃん」ということ。
当然すぎる。
しかし、仕事もしていれば容易にできるものではない。と言いたくなるが、数週間後の自分がその尻拭いをしなくてはいけないので、絶対に今日からやった方がいい。
ただ準備しておいて「価値があるもの」と「価値がないもの」があるので注意して欲しい。
自分の知人に電験二種の法規科目だけを不合格になっている先輩がいる。「理論等の知識はあるんだけど、法規は覚える気にならねぇ」と豪語しているのだが、仕事も上手く進められていないように感じる方だ。
まさにこの方は「(今勉強しても忘れるので)価値がないもの」ばかりを頑張ってしまうクセがある。
試験1ヶ月前までにやるべきことは
①計算問題
②事象を理解する
このあたりを深堀して、解説していくので、勉強計画を作成中の方は参考にして頂ければと思う。
はじめに
本題に入る前に、御礼をさせて頂きます。
本サイトも運営を開始して、かなりの時間が経過したように思えます。実質、数ヶ月ですが、半年は経過したように感じています。
毎日活用して頂いている方、大変有り難いです。残りの約2ヶ月共に頑張りましょうね。
頂いたコメントで
「どんどん便利になりますね」
「解答と切り離されたので見やすくなりました」
「過去問題集と合わせて使っています」
こんなコメントがあったので嬉しく感じます。これからもどんどん改善していくのでtwitter等でコメント頂ければと思います。
試験1ヶ月前までにすべきこと
冒頭にも少し書いたが、試験1ヶ月前までにやっておくべきことがある。
言葉尻だけを見て勘違いして欲しくないので、本質を書いておく。
試験1か月前までは「身に付くこと」に力を入れて欲しい。
記憶力が良くないと自覚している方は、くれぐれも暗記系問題をがっつりやらないこと。
この本質は「受験勉強の基本」でもある。有名な予備校や塾でも必ず教わることだ。
真面目な方ほど陥りやすいのだが
ついつい暗記系の分野は勉強しやすいので、がっつり取り組んでしまい、まとめノートを作ったりして細かいところまで暗記してしまう。
別に悪いことではない。
・・試験本番まできっちり覚えていれば。
実際の話をする。
試験2週間前にもなると、理論、電力、機械の勉強に押され、脳内は容量ギリギリの状態だ。
そんな中、法規のまとめノートを見返すと・・・
・・ほとんど覚えていない。
具体的にどんな問題かというと
「離隔距離は何mか」といった問題がいい例だろう。
まず覚えていられないものだ。
だからといって、全く勉強しなくていい訳ではない。
「離隔しなくてはいけないこと」だけはこの時期に覚えておいて欲しいのだ。
試験が近づいた時期に
数値だけを一気にリロードする、覚え込むといったイメージだ。
試験1ヶ月前までに入れ物を作っておき、試験数週間前に「数値だけを入れ込む」と上手くいく。
暗記作業量が分割されるので、スムーズに進むだろう。当然、勉強の完了時間も短くなるので、負担もかなり軽減する。
完了させておきたい具体的な項目
それでは、もう少し深堀して「完了させておくべき項目」を整理しておこう。
①用語の意味を理解する
②事象のイメージを持っておく
③計算問題を一度解く
結論から言うと、この3項目だ。
実は、本ブログの利用者は①②の学習がかなり進んでいることをご存知だろうか。伝えてきたこともあって、心配はないと思う。
進捗状況をみても、細々とした法律問題の勉強を終え、電気設備技術基準の問題にまで突入している。(できれば8月までに電気設備技術基準の記事を配信完了したいと考えている)
過去問と合わせて活用して頂いている方の知識量は、既に合格点に達している可能性もある。
ただ、学習者の中には「失敗してしまっている方もいる」と思うので、注意喚起をさせて頂く。
③の存在だ。
結構、甘くみてしまう方がいる。(実際、自分も甘く見ていた)
自分は法規を不合格になったことがないのだが、試験直前に苦労はしている。(元々、計算が得意であったのでリカバリーができたという表現が正しいと思う。)
法規の計算問題
「計算問題を解くだけでは、配点上合格できないでしょ」
「文章問題だけで合格したい」
「計算問題が面倒だから」
気持ちはかなり分かる。
送電線の問題、配電線の問題、変圧器の問題、誘導電動機や同期機の問題と厄介な計算問題ばかりでうんざりもする。
参考書を見ても、4科目一括の参考書であればページ数が少なく、重要分野だと分かるようにも扱っていない。
だが、過去問を見ると、しっかり毎年出題されていることに気付く。計算問題を7割~8割正解できれば、かなり優位に進めることができる。
多少、文章問題で間違ってもいい。余裕ができる。
しかも、計算問題は「忘れにくい」といった特徴がある。何回か経験すれば、答えの求め方はそう簡単には忘れない。
小学校、中学校で習った計算問題ですら、誰もが薄っすらと覚えているものだ。
過去に出題された計算問題の分析を行うと、そこまで難しい計算問題ではないことがわかる。しかも、嬉しいことにパターンも限定的だ。
こういった理由から
「計算問題は早めに経験しておいて欲しい」
【2019.7.21追記】
計算問題で苦労する点としては
「普段触れる機会のないような運用」といった内容の問題がほとんどという点だろう。
「発電所の負荷持続曲線を計算しています。」という人はまずいない。「ポンプ効率を計算しています」という人は機器設計をしている人ぐらいだ。
初見ということもあり、正直面倒だと感じるかもしれない。(自分が勉強が億劫だと感じたのはこれが一番の理由だった)
この「面倒だな」を解消していくことを課題に、計算問題を攻略する記事を書いていくので活用して頂ければと思う。