「貯水量を求める計算問題」
本記事では「貯水量を求める計算問題」をマスターして頂く。
電験3種の法規の計算問題の中でも、難易度は高い方である。
問題文を読んで、初めて水力発電の運用を知る方にとってはかなり難易度は高いと思う。計算自体も難しい・・かというと実はそうでもない。
水力発電の計算問題の記事のはじめに記載した通り、今回の問題でも「水力発電所出力の公式」を使う。
結局は、公式のパラメータのうちの一つが分からないようにしてあるだけなのだ。
公式がこのように使われるのか!といった具合に楽しみながら、学習していくのが一番伸びるだろう。まずは公式のおさらいから進めていこう。
使う公式のおさらい
使う公式は「水力発電所出力の式」。
P=9.8HQ× ηw × ηg
・有効落差:H
・流量 :Q
・水車効率:ηw
・発電機効率:ηg
今回の問題では運用の話が混ざっているため、出力が2つ出てくる。2段階運用をしていることを問題にしているので、混乱しないようによく問題文を読もう。
問題文を変えるだけで、ここまで視点をずらすことができることも知っておこう。解説を見ると簡単なのだが、初見だと結構自信がなくなるものだ。
経験を積み、対応力を磨いて欲しい。
計算自体は簡単な算数ができればいいので、是非とも試験本番では得点源にして欲しい。
有効貯水容量を求める問題
河川流量30m3/sで一定の条件で、調整池を利用し、ピーク時に3時間最大出力で運転し、オフピーク時に出力15000kWで運転する有効落差100mの日負荷調整用調整池式水力発電所がある。この運転が可能とするためには、調整池の有効貯水容量[×10000m3]はいくら以上必要か。正しい値を次のうちから選べ。ただし、発電所の総合効率は85%とする。
(1)5.1 (2)6.1 (3)7.1 (4)9.1 (5)10.1
解説
答えは(4)
※解説は追手、配信致します。
まとめ
この問題は非常にオーソドックスな問題。
ここで点を落とすようだと、一気に厳しくなる。また、今回活用した公式は電力科目でも使用する公式だ。絶対に覚えておくこと!!
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