皮相電力と銅損の関係を整理しよう
「銅損(線路損失)は皮相電力の2乗に比例する」
この知識は「機械科目」で学習する知識になります。
変圧器の損失を学習する際に公式として、サラッと登場します。
意外とわかっていない、法規で違った形式で聞かれると
「うッ」となる方は多いです。
自分もそうだったのですが。。。
この記事で整理しておきます。
変圧器で考えてみる
変圧器の負荷が増えると、負荷電流が増加します。
負荷電流が増加すると、主に一次巻線、二次巻線で電力を消費します。
いわゆる「銅損」です。
電流を [A]、抵抗を
[Ω]とすると
銅損 は
[W]
銅損は負荷電流の2乗に比例します。
ここで、負荷の皮相電力を [VA]を考えてみましょう。
「S=VI」です。
I=S/Vに変形し、銅損 の式に代入してみると
銅損が皮相電力の2倍に比例することが分かります。