お疲れ様です。
桜庭裕介です。
最近、廃炉ビジネスといったニュースをよく見かけます。
大きな事故もあったこともあり、昔よりも原子力発電に関心がある人は明らかに増加しました。選挙でもここを軸に置く方もいますね。
関心が高まる原子力業界について、今日は知人から聞いた話を中心に「今の原子力発電の仕事はどうなのか」といった話をします。
現状の動きは
2011年に大きな事故が発生してから早8年が経ちます。
色々な問題が浮き彫りとなり、世界中から注目される事故でもありました。それ故に、原子力規制庁(NRA)が発足しましたし、国からの報告も「原子力に関する情報」が格段に増えましたね。
関心度、重要度は高いでしょう。
今後、日本全体でどうにかしていかないといけない課題とも言えますね。
それ故に仕事がなくなるといったことはないでしょう。
最近の気になるニュース
・原子力発電所を設計・建設・評価をするメーカー
・運転・保守管理をする電力会社
・実際に施工する業者
・規制するNRA
これらの組織が一丸となった運用が求められています。
運転を許可する試験制度、定期的なチェック制度、運転継続を判断する制度・・等といったものが大きく変わったことがニュース等で報道されました。
自分としては先日のyahooニュース等で配信されたニュースが気になります。
電力会社とメーカーが協力して新しい保守会社を設立するといったニュースです。少し騒がれていました。
一方、廃炉の仕事は年々増え続けていて、新たなビジネスとして海外と同様、規模が広がりつつあります。
仕事という面では廃業することがないと思われます。
ただ規制が多すぎて神経を削られる
これは実際、施工会社に勤める方に聞いた話です。
正直、ひどいなと思いました。
エンジニアジャッジというものが欠如しているようにも思いました。(完全に個人的な感想です。原子力分野はそういうルールや文化があるのかもしれません)
どんな話かというと
「電源設備のサビすら大きな問題となる」
「電源設備の潤滑油が少し切れかけただけでも補修」
「即時対応」
これらを聞いて驚いたのですが
屋外にある電源盤はどうしてもサビますし、ハンドル部分は固着することもあります。電源のスイッチ等は経年劣化で動きが鈍くなることもあります。
設備にはメーカー推奨の点検時期がありますが、当然メンテナンス費用を削減するために電力会社の事業所ごとに点検の頻度を評価の上、変えたりします。
そういった弊害が出るぎりぎりを攻めているくせに、施工会社に即時対応を要求するというのが現状まかり通っているそうです。
施工会社にも当然外回りの仕事がありますし、人員調整があります。そういったことが考慮されないことがあるそうです。
原子力災害に関わる設備であれば、非常事態ということで対応する必要性はあると思いますが、それ以外の設備は一般常識の範囲で良いのではと思います。
多重化された設備がある原子力発電所にも関わらず、それに頼ってはいけないといった状況もあるそうです。
「電気屋として働く環境としては決して良いとは言えない」というのが現状だそうです。
転職や仕事を取る際には、少し検討してからがよさそうです。
法律を過度に解釈したり、自分ルールといったものが多い組織に関わる仕事は大変なことが多いそうです。
今日、注目の記事は
①電験の二次試験対策
②電験の通信講座(TAC等)の話