お疲れ様です。
桜庭裕介です。
(現在、謎の発熱に苦しめられています。油が大量に入ったカップ麺がよくなかったかもしれません・・)
それはさておき、今日の記事では
「勉強しているけど、伸びないといった人」について、考えていきます。
自分はなかなか伸びにくいタイプの人間でした。
中学校のお迎えテストではクラスの真ん中ぐらいの順位だったので、こういった話を聞くと耳が痛いです。
「塾に行っても成績良くないよね?」「勉強しているけど、成績良くないよね?」といった言葉を見たり聞いたりするだけでも、「うっ・・」と、今もなお他人事とは思えないですね。
先日配信した記事
勉強中は「常に頭は動いていますか??」といった内容の記事です。
・ただの流し読み
・ただ書き写すだけ
これらは絶対にやめた方がいいです。
自分は「勉強時間はあくまで目安」だと伝えるようにしているのですが、その理由がここにあったりもします。
電験の二次試験だと、膨大な量を回答する必要があります。勉強の際に、ルーズリーフやノートを使って勉強する人がほとんどだと思いますが、注意した方がいいです。
書きとるだけで物凄い時間を使ってしまっている方が結構多いです。今日は2時間勉強できたぞ!と自己満足に陥っていて、実のところ、頭が働いていたのは「30分程度」なんてことはよくある話です。
勉強が終わったあと、今日やったことを暗唱できるか?などとフィードバックをかけるようにした方がいいです。
(ここまでの内容は完全に過去の自分の反省でもあります。同じような失敗を繰り返して欲しくないので記事にしました。)
まとめると、大量の文章を覚えるために「書き取り」を中心とした勉強スタイルは効率が悪過ぎる、というより、そもそも合っていないということですね。
法規科目も同様。伸びない人は頭が働いていない人
法規科目も電験二次試験と同様です。
「勉強しているけど、実は身に付いていない人」は「頭が働いていない人」
多くの方を見てきましたが、この傾向はかなり強いです。
身の回りで法規だけ不合格になっている人がいたら、勉強方法を含めて見てみると参考になると思います。(試験会場でチェックしてみると、色々わかります)
では、もっと深堀して考えていきましょう。「勉強方法の分析」をしていきます。
試験問題はどんな問題か
勉強方法の話をする前に
まずは試験問題がどんな問題なのか、確認しておきましょう。
試験問題は「法律の穴埋め」であることが分かります。
特に、数値を覚える部分は厄介ですね。
これまでよく出題されてきた問題を見てみましょう。
問題①
「電気設備技術基準の中で「電圧の種別等」にて、電圧区分が決まっている。正しいものを選択肢から選べ。」
「低圧」
直流にあっては(ア)V以下、交流にあっては(イ)V以下のもの
「高圧」
直流にあっては(ア)Vを、交流にあっては(イ)Vを超え、(ウ)V以下のもの
「特別高圧」
(ウ)Vを超えるもの
問題②
「公称電圧33000Vの電路に接続して使用する変圧器の巻線の絶縁耐力試験を実施する場合の最大使用電圧(V)として正しいのは、次のうちどれか。」
これらは電圧の区分を答える問題です。
少なくとも、こういった問題が解けるような勉強方法を取る必要があります。
法規科目の勉強スタイル
勉強のやり方にはいくつも存在します。
⓪流し見する
①ノートに全てを書きとる
②ノートに要点だけをまとめる
③問題を何度も解く
④暗唱できるようになる
⑤ポイントだけを書き出せるようになる
法規についても、電験二次試験の勉強方法と同様「①」はやめた方がいいでしょう。
受験業界でも、勉強の悪い例で挙げられる「書き取り」は法規の試験問題との相性は悪いと考えられます。
法規の問題は、内容を理解していれば答えられるような問題ばかりなので、全てを書く取るのは非効率と言えるでしょう。
②ノートに要点だけをまとめる
この勉強方法も注意が必要。
ノートにまとめて終わり・・・といった方はまず成績が伸びないことが多いです。法規科目は、中学校の勉強で言えば「歴史科目」「地理科目」に似ています。
「綺麗なノートを作ったこと」に満足しがちなのですが、ノートを作っただけでは三分の一も脳内にインプットできていないとも言われています。(自分は1度で覚える系のことが苦手なので、もっと吸収率は悪いです)
「ノートにまとめたことは全て説明できる」
ここを目標にして、まとめノートを作るのであれば、有効な勉強方法だと思います。
③問題を何度も解く
10年ぐらい前までは、この方法で余裕で合格できていました。
過去出題された問題とほぼ同じ問題が出題されていたからです。
ところが、電験3種の法規は年々難しくなってきています。昨年や今年の問題はかなり難しく、基礎問題の取りこぼしがあれば即不合格圏内といった状況でした。
ただ「知識を習得する」という観点ではこの勉強方法は有効です。
「①」「②」の勉強方法と違い、問題を解くとなると、頭を使う必要が出てきます。穴埋め部分に何が入るかな?と考えることになるので知識がとても定着しやすいです。
この方法を活用して、ガンガン知識を吸収していけば、合格に近づくことができるでしょう。
④暗唱できるようになる
この勉強方法は自分のこれまでの集大成とも言えるものです。
現在、自分はMBAの勉強をしているのですが「③」の勉強方法に加えて、暗唱できるか否かという勉強方法を取り入れています。
1時間勉強したとします。
すぐに休憩に入るのではなく、1時間の勉強で得たことを暗唱する
「電圧区分は~」
「絶縁耐力試験は~」
こういった具合に自分が学んだことを説明できるかどうかチェックしています。
こういった暗唱形式でチェックする行為は、ものすごい勉強効果を高めることができます。
記憶のメカニズムにも適っていますし、実際にやってみて「使える!」と思ったので現在も活用しています。
「勉強しても、何故か覚えられないなぁ」と感じている人は試してみて欲しいです。また勉強だけではなく、色々な場面で使えるので応用して頂ければと思います。
仕事の報告やTwitterの生ライブの際には、必ず自分の伝えたいことの暗唱をしています。暗唱箇所は全て行う必要はなく、ポイントだけで十分効果があるのでやりながら調整していくと良いでしょう。
⑤ポイントだけを書き出せるようになる
「④」と似ています。
自分はなかなか時間がなく、勉強時間が取れない時期が続きました。そのため、行き着いたのが「隙間時間の活用」です。
最近は「隙間時間の活用」がニュースになったこともあり、注目される機会が増えました。そのため、言葉の意味を知らない人はほぼいないかと思います。
以前の自分の仕事はとにかく待ち時間の多い仕事でした。
現場で待つこともありましたし、事務所で待つこともありました。電気業界の仕事だと「待つ」という業務は結構あります。
そういった時、自分は「朝勉強した内容でポイントとなる部分」をメモ用紙に書き出ししていました。
④と並行して、この勉強方法を行ったことで、勉強効率を格段に高めることができたと感じています。
まとめ
以上、「電験法規の勉強しているけど、実は身に付いていない人の特徴|勉強方法から見る」の記事となります。
試験問題が難しくなればなるほど
「今日行った勉強のアウトプットが出せるか否か」が重要になってきます。
難しい試験と言われるものは総じて、勉強範囲も広いです。
今日1時間かけて行った勉強内容を、次にやるときにまた1時間かけて勉強するということがあってはいけないことを覚えておいて欲しいです。
勉強方法に迷うことがあったら「アウトプット」を軸に考えてみると良いでしょう。大きくずれることがなくなります。
今、注目の記事
もうすぐ電験講座の締切が来ます。受講には多額の費用がかかるので、実態を確認して迷いを払拭しておきましょう。
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