お疲れ様です。
桜庭裕介です。
電験の二次試験が今週末に迫っていて
「もうやめようかな・・・」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
そういった方に応援の意味を込めて、こんなツイートをしました。
『ギリギリまで頑張る価値』
— MACO(桜庭裕介)|電験&電気仕事|MBA挑戦中 (@denken_1) November 14, 2019
年齢を重ねるほど
頑張りは効かなくなる
経験から
「諦め」を選択してしまうのだ。
一見賢い選択をしているようで、「大きな損」だったり実はする。
頑張るか否かの軸は
「自分が大切にすること」にしよう。
ギリギリまで頑張った方が
確実に経験値は得られる。
今日はここを深堀りしていきます。
ギリギリまで頑張って得る経験値は多い。絶対に挑戦した方がいいという話。
「資格試験にいつか合格したい」
こういった目標がある方は絶対に【受験をやめる】といった選択はしない方がいいです。
これまでの経験から、確実に言えることです。
自分の経験で言うと
・電験3種
・電験2種
・TOEIC
この2つの資格試験は申込をしたにも関わらず、受験をやめた経験があります。
準備不足だから受験しない⇐賢いようで実は賢くない
「勉強していないのに受験してもしょうがないじゃん」
「交通費の無駄」
「時間の無駄」
こういったことが頭に浮かぶのではないでしょうか??
一見すると、正しい意見にも思えます。
しかし、長期スパンで考えてみて下さい。
今回の試験を受験しなかった場合、得られる経験値は「0」です。
一方「頑張ると決めて、試験2日前からでも勉強を開始した人」はどうでしょうか。
受験を決めた人は多くの経験値を得る
「2日間で勉強した知識」をまず得ることができます。
1日10時間頑張ったとします。
トータル20時間と合格に必要とされる勉強時間には届かないかもしれません。
❏合格に必要な勉強時間❏
【電験の受験申込で悩んでいる方へ】電験二種合格に必要な勉強時間をざっくり算出してみた - 電験合格からやりたい仕事に就く
ただ発想を変えてみて下さい。
来年やらないといけなかった20時間を今年やっておくことができるのです。
これは大きいですよ。
来年の試験前に2日間休みが貰えるようなものです。
また試験直前に勉強することは、さらなるメリットがあります。
試験直前の吸収率は高いため、多くの知識が頭に入る
試験直前の精神状態は「興奮状態」にあると言われています。
そのため、集中力が高まりやすく。
結果として、高い学習効果が期待できるのです。
これが場数を踏むことで得られるものの一つでしょう。
これは利用しないことは手はないです。
高校受験、大学受験の対策として、熟や予備校では定期的に模試を行います。これはただ受験生の出来や弱点分析を確認しているわけではありません。
試験という区切りを設けることで「集中させて学習効率を高める」という狙いもあります。
【蛇足】
実際、自分も試験がないと頑張れなかったりします。
自分が高専に在学していたときの話ですが、高専では大体15科目ぐらいの試験が1週間で行われます。
本人は毎日勉強を頑張っているつもりでも
試験直前になって沢山勉強しますし、2、3科目は一夜漬けに近い状態になることだってありました。
つまり、何が言いたいかというと
「試験といったハードルがないと、なかなか人は頑張れない」
ということです。
試験本番は全力で戦ってみる
試験本番、わからないながらに全力で戦うと「得られる情報」があります。
それは
「わからなかった問題がどんな問題だったか」
といった情報です。
試験会場で悩んだことというのは、脳内に強烈な印象を与えます。
これが次回以降の学習に役立つのです。
「どうしてあの問題が解けなかったのだろう??」と悔しい経験が
「どうやったらあの問題が解けたか?」と考えるようになります。
このステップが物事を成し遂げる上で、最も重要だと言われています。
これは勉強だけではなく、仕事にも同じことが言えます。
特にTOEICでは有名な話です。
仕事の都合でTOEICを受験していた時期がありました。
「勉強よりまずは試験を受けろ!」といったセミナー講師もいました。
まさにゴールから逆算していくやり方で、資格試験を攻略する点においては非常に効率的な学習方法だったと感じています。
❏重要なこと❏
「WHY」から「HOW」に繋げていくと、人は大きく成長する。
必要勉強時間は無視
電験合格には1000時間必要だ!などと言われていますが、試験直前は無視した方がいいです。
実際、見積もり積算していくとそのぐらいはかかるのは事実でしょう。
試験範囲が広すぎるから仕方がありません。
水力
火力
送電
配電
変電
原子力
自然エネルギー
誘導機
同期機
変圧器
直流機
制御
一つひとつが簡単ではないため、膨大な知識量が必要になります。
ただ必要時間数はあくまで目安でしかないことを認識しておいて下さい。
「別に全分野マスターする必要がないからです。」
火力、水力、送電の分野で特定の範囲が得意な人がいたとしましょう。
もし試験問題が得意なところだけ出題されたらどうなりますか??
「合格」です。
これが1500時間勉強して合格する人もいれば、1000時間で合格する人もいますし、600時間で合格してしまう人もいる所以です。
そもそものバックグランドの違いが影響していますし。
ほぼ勉強してこなかったのであれば、こんな戦い方をしてみませんか??
「めちゃくちゃ的を絞って、20時間勉強する」という戦い方です。
この期に及んで、勉強してこなかった自分を攻めても仕方がありません。
仕方がなかったと思います。
「仕事だって、楽じゃないし、疲れとるわ!」というもう1人の自分がいるはず。
その自分を労ってあげながらも
「今ある力で、本気で戦ってみよう」
試験を受けて後悔するより、受けずに後悔する方が絶対に損です。
①過去問の「論述問題」を10年分一気に読み込む
例えばですが
火力の自然環境に関わる部分は落としてはダメですよ。
「CO2削減対策を4つ答えよ」といった問題は確実に4つ答えられるようにしておきましょう。
まずはキーワードだけでも書けるようにしておくこと。
細々として内容は近いことを書いておけば、そこまで逸れない回答を作れるはず。
重要なことを伝えますが
「計算問題は絶対にやっておけ」ということです。
電験は、計算問題全捨てで合格できる試験ではないからです。
時間が限られているので「型にハマっている計算問題」を狙いましょう。
②水力の計算問題は絶対にできるようにする
型にハマっている計算問題は絶対に解けるようにしましょう。逆に対象座標法を使った計算は難しすぎますし、そもそも試験時間内で解けない可能性が高すぎます。
これは自分でも解けそう!といった問題をガンガンインプットしていくのです。
試験本番、計算問題を1問解けるとかなり楽になります。
③配電の計算問題も狙える問題はある
%インピーダンスは今から厳しいです。応用問題も出題される可能性もあるため。来年に繋げるという覚悟で、時間投入するならアリですが。
あくまで合格を狙うのであれば
「配電線路の平等分布負荷による損失電力や年間損失電力量を求める問題」といったものを狙いましょう。
解答を見て、難しい公式が使われていないような計算問題はガンガンインプットしていきましょう。
記事のまとめ
以上「【電験試験直前】ギリギリまで頑張って得る経験値は多い。絶対に試験は受けること。」の記事となります。
毎年、かなりの数の受験辞退者がいます。
「勉強時間が足りないから試験会場に行ってません」というのは自分が損をしてしまいます。
※ブラックなことを言うと、そういったことを全て把握した上で試験運営側は二次試験の猶予を試験2回にしていると思います。
来年、大きな試験改正をしてやるだけで、一気に落とすことができるわけです。しかも、電力科目と機械科目の2科目の試験ですから、受験者のこれまでの受験傾向分析を行い、母数全体を押さえておけば、簡単にコントロールできます。
試験に受かるために今年、全力で受験しておくことを自分は応援しています。