この記事では「電験法規の勉強時間」について、お話ししていきます。何か月前から勉強すればいいのか?といった疑問を学習者は持っているかと思います。人によって、吸収率が違うので一概には言えないものの、最低ラインだけは知っておくと良いでしょう。
こんばんは。
電験と電気業界の研究をし続けている桜庭裕介です。
❑電験研究歴❏
トータル100年分の過去問を分析しています。
・電験1種 40年分
・電験2種 40年分
・電験3種 20年分
早速、法規の話をしていきます。
電験法規の勉強時間は50時間だと足りない
法規の勉強を開始すると
「一体どのぐらい時間がかかるんだ??」
こういった疑問に襲われると思います。
実際、朗報はなく、難化している電験法規は「勉強時間が増加傾向にある」と言えるでしょう。
※難化している法規の状況は下記の記事に整理しています。
①電験3種法規2019年は難しすぎた。合格点49点の闇 - 電験法規完全攻略
②電験3種合格の鍵は法規|【絶対ダメ】科目合格制度の使い方 ※ループ地獄にハマります。 - 電験法規完全攻略
ただ、この問題を嘆くだけでは何も解決しません。
【やらなきゃいけないこと】を整理して、最低ラインをまず引いてみてはどうでしょうか??
これは結構参考になると思います。
電験法規でやらないといけない事
「法規の参考書もしくは問題集2冊マスター」
ここが最低ラインだと、自分は分析しています。
6年ぐらい前は「1冊(5年間分)の参考書」で十分でした。
1冊勉強すれば、大体点が取れるぐらいに成長することができたからです。
しかし、最近は違います。
電験1種の二次試験の特徴である
「過去問は全て解ける状態じゃないと合格点に届かないよ」
に近い状態になっているからです。
試験問題と自分の持っている参考書を比較してみて下さい。
たぶん一冊だと、合格点に到達しないと思います。
試験問題と持っている参考書の比較は必須
これはかなり有益な情報なのですが
自分の参考書を試験本番に持ち込んだら、何点取れるか??
これを計測した人はいますか??
あまりいないと思います。
自分は人よりも多くの資格を取得していますが、この癖をつけるようにしてから成功を収めることが増えました。
これもまた「勉強ハック情報」だと思うので、ブログ読者だけにお伝えしておきます。
ちなみに、10年以上前に発行されている電験3種の問題集では「30点程度しか取れない」ものもありました。
図書館にある参考書や問題集は、古い書籍もあるので注意が必要です。
もっとこの「参考書比較」を深堀していきます。
参考書のどこが得点源になっていますか??
極めて重要な攻略情報になります。
ここに気が付くことができれば、何を勉強して、何を中心に覚えこみをしないといけないのかが整理できてきます。
逆に、こんな部分を覚えても点数に繋がらない・・といった部分も見えてくるでしょう。
こうして、勉強の優先順位を作ることができるのです。
※本日、youtubeにおいてもTOEICの話をしました。
(TOEICにおいても、電験と同じことが言えて、試験問題分析が極めて重要になります。ここを押さえると、1か月で一気に100点以上点が伸びます。実際伸びました。直接お会いして、ここをこうやって・・とやれば、たぶん600点を突き抜けて、700点ぐらいに到達すると思います。)
※綺麗に話すことがまだできていないので練習中です(学習者がいない空間で話すって、結構難しかったです)今後、楽しい話をしていきつつ、勉強習慣のきっかけにしてもらえればと思います。
参考書を1冊解くのに必要な時間
1冊目は相当キツイと思います。
250ページくらいはありますし、計算問題もあります。
計算問題が苦手な人は1問あたり30分~1時間はかかるでしょう。
そういったことを考慮した上で時間をはじいていきましょう。
自分の10年前くらいの学習ノートを見返すと、散々なもので
1日1時間と決めて勉強していたこともあって
暗記問題は6ページ~8ページぐらいの進捗でした。
(解説を読んで、ポイントをまとめていたので)
「解説を読んで、ポイントをまとめるのは無駄」と言われることがあると思いますが、最近の試験問題だったら、むしろやっておいた方がいい。
そう考えると、40時間ぐらい
約2か月というのが概算でしょう。
1冊終わると、一気に楽になる
これは他の資格にも言えることなのですが
1冊終えると、一気に楽になります。
これは間違いないですね。
2冊目の問題を解くとき、
「あれ、この問題は1冊目に解いたな!」といったことが起こるからです。
そうすると、問題を解く速度が加速します。
そうなると、他の問題を学ぶ意欲が湧いてきます。
だんだん見たことのない問題に関心が出てくる
1冊目の学習をしている時は、わからないことだらけで「イライラ」することもあるでしょう。
自分も正直、法規は嫌な思い出が多いです。
電験1種の一次試験の時も、試験前日に前泊したのですが
試験当日の朝、ホテルのロビーでも2冊目の参考書で勉強していたことを覚えています。(法規を後回しにしたツケ)
ただ2冊目までいくと、楽に勉強が進むので「見たことのない問題」に引き付けられるようになります。
この見たことのない問題も
「理解して脳内に入れていくもの」と「調べものが必要なもの」
この2つに分かれてきます。
調べものは時間に余裕があるときにまとめてやりましょう。社会人は平日に調べものをすると、答えが出てこないとストレスになるので。
計算問題はまとめてやる期間を設けると点が取れる
もう一つ重要な情報を伝えておきます。
「電験法規では、計算問題が極めて重要だ」ということ。
本ブログの読者であれば、もうご存知だと思いますが
毎年ほぼ同じような問題が出ているのが「計算問題」なのです。
ここを落とすと、一気に合格は遠のくでしょう。
完全に感覚ですが
計算問題に特化したトレーニングを積むとして、10時間ぐらいは確保しておきたいです。
講義としてやるならば、2日に分けて、がっつりやるぐらいが良いと考えているぐらいです。
したがって
参考書を1冊解くのに「40時間」
参考書の2冊目を解くのに「20時間」
計算問題をマスターするのに「10時間」
よって、70時間ぐらい
これが最低ラインと自分は考えています。
そこに更なる点を取るトレーニングを入れ込むので、100時間ぐらいが自分の考えている「安全な勉強投入時間」です。
まとめ
以上「電験法規の勉強時間は50時間だと足りない【参考書は1冊極める】」の記事となります。
「参考書を1冊極める」という部分は昔から変わりはないです。
ただ、近年の難化の煽りを受けて2冊マスターしておくのが固いでしょう。
というより、1冊で網羅しきれないというのが、正直なところです。
この時期に1冊の参考書をマスターできれば、今年の試験は一気に楽になるにのは間違いないでしょう。
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