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【間違いやすい法規シリーズ⑨】サイクリック・フリンジ・サステンド(平成25年問6)

サイクリック、フリンジ、サステンドは覚えていないといけない。恐らく、それよりも長期スパンは答えられない人がいると思う。それを狙い撃ちした面白い問題。教科書を読んでいれば、対応可能である。


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図は系統の負荷変動の大きさと、周波数を維持するための周波数制御の分担を表した概念図である。この図中で(1)は長周期の負荷変動分に対応し、日負荷曲線からある程度予測できる。ベース調整分として、予測値に対応する発電機出力をあらかじめ指令しておく。

(1)よりも短周期の変動分については、系統周波数と基準周波数の偏差を検出して、図中(2)による調整を(3)で実施する。この(2)は時々刻々変動する需要と供給力との差を周波数変化としてとらえ、発電機の出力増減を短時間で実施する。

(2)より短周期微小変動分にはガバナフリーで吸収する。発電機の出力変化量と周波数変化量との関係は発電機周波数特性定数で表され、通常(4)(%MW/0.1Hz)程度。

さらに微小調整は系統の(5)で吸収される。これは負荷は周波数が上がると、消費電力が(6)し、周波数が下がると逆になるという特性を持っているためである。

図の横軸は時間で、単位は(7)である。

 

(1)ELD(経済負荷配分制御) (2)LFC(負荷周波数制御) (3)中央制御 (4)1 (5)自己制御 (6)増加 (7)分