法規は毎日勉強して攻略する22日目
本記事では、前回記事で紹介した問題よりも難易度の高い問題を紹介する。
電気工事士が行うことができる工事を答えるといった問題です。
また、応用した問題にも対応できるように、ワンポイントアドバイスも掲載した。一読頂き、イメージだけでもいいので持っておいて欲しい。
問題
電気工事士法に基づく自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)の電気工事の作業に従事することができる者の資格と電気工事に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。
(1)第二種電気工事士は100Vで使用する照明器具に至る低圧屋内配線工事の作業に従事することができる。
(2)第一種電気工事士は非常用予備発電装置として設置される原動機および発電機の電気工事作業に従事することができる
(3)第二種電気工事士はネオン用として設置される分電盤の電気工事に従事することができる
(4)第二種電気工事士は受電設備の低圧部分の電気工事作業に従事することができる
(5)認定電気工事従事者は200Vで使用する電動機に至る低圧屋内配線工事の作業に従事することができる
「続きを読む」を押すと、解答とポイントが表示されます。
解答
(5)
認定電気工事従事者は200Vで使用する電動機に至る低圧屋内配線工事の作業に従事することができる
覚えるべきポイントの要約
・第二種電気工事士は、自家用電気工作物の電気工事に従事することができない。
・非常用予備発電装置およびネオン工事は特殊電気工事になることから、特殊電気工工事資格者の認定を持つ人でなくては作業することができない。
重要なポイントを押さえていくことで、電験三種の法規は攻略できる。
持っている知識を活用して、どんどん選択肢を狭めていくと正解に辿りつきやすい。
ワンポイントアドバイス
「電気工事士でなくてもできる工事を整理しておく」
下記の作業については、電気工事士でなくても作業できる。
①電線の接続工事はできないが、接続器や開閉器にコード等を接続する作業
②電線のねじ止め作業
③計器、ヒューズの取り外し作業
④火災報知器、ベル等に使用する小型変圧器の二次側の配線作業(36V以下)
⑤電線を支持する柱・腕木等の設置、変更の作業
⑥地中電線用の暗きょ、管の設置、変更の作業
⑦電気工事士の補助作業
おまけの一言
電気工事法は、問題をぱっと見た瞬間は非常に難しく感じます。
主語の「第一種電気工事士」「第二種電気工事士」が長いこともあり、選択肢が他の問題に比べて、長くなりがちです。
それだけ文章を読んで、意味を理解しなくてはいけないので大変です。
今回の問題で言えば、「自家用電気工作物」がキーでした。
ここに気付くことができれば、第二種電気工事士を選択肢から外すことができます。
そうすると、一気に選択肢を二つに絞りこむことができるのです。適当に選択しても、50%の確率で正解を選ぶことができます。
消去法とはこのように行う解法のことを言います。
法律を覚えるという観点では邪道な方法と捉えられることもあるものの、自分は「あり」だと思っています。
現場仕事であっても、複雑な事象をシンプルにしていくといった考え方が要求されます。
「選択肢を絞り込む」といった習慣を身に付けておくことは、非常に役立ちますし、身に付けておくべきスキルだとも思います。
この記事が皆さまのお役に立つことを願っています。
今日も勉強お疲れ様でした!!
会社行ってきます!!
23日目に進む
次は、実務に関する問題を紹介する。
過去問題を集約した記事になっているので、一気に解いてもらうといいだろう。