変圧器の接地抵抗により構成設備が変わる
今回の記事は、前回記事に引き続き、B種接地工事に関する問題を攻略していく。
前回記事では、B種接地工事で求められる要求事項を学習した。
今回は、規定の「要求事項」に対して、どのような対応をして、要求事項を満足させているのかを知って頂く。
電験で出題された問題の中に、いい問題があったので紹介する。
実際、変圧器を施工する際には接地抵抗によって、取り付ける設備が異なってくるということだ。
問題①
B種接地工事について、変圧器の種類により規定が異なる。空欄を規定を完成させよ。
高圧又は35000V以下の特別高圧の電路と低圧電路を結合する変圧器には、下記の条件にて、遮断装置の条件が異なる。
接地抵抗が(①)/I (Ω)の場合
⇒1秒を超え、(②)秒以下の遮断装置が必要
接地抵抗が(③)/I (Ω)の場合
⇒1秒以下の遮断装置が必要
なお、Iは(④)を示す
「続きを読む」を押すと、解答とポイントが表示されます。
解答
①300 ②2秒 ③600 ④1線地絡電流
解説
覚えやすいように、問題の不要部分を割愛してある。
「この規定が何を想定していて、何を縛ろうとしているか」
まずここを考えて欲しい。
B種接地工事は混触等により、低圧電路に高圧電圧がかかることを防止するものだ。
実際に混触による死亡事故というのは、Googleで検索してみると、過去かなりの数、発生していることがわかる。
混触が発生すると、高圧電圧が低圧電路にかかるので、高確率で何らかの損傷が発生することも押さえておこう。
(電験2種の論述問題で使える知識でもある)
高低圧混触事故は高圧電路から見れば、一線地絡事故である。
このあたりを一連して説明できれば、B種接地工事の問題はどんな形式で出題されても怖くない。
自分の解説を読み、これをきっかけに「混触」を勉強してもらうといい。
電験に出題されポイントを覚えやすく、まとめた記事を貼っておく。時間のある時に目を通してもらえると、点が取れるようになる。
6日目に進む
6日目からは燃料電気に関する問題に入っていく。
違った分野になるので、気分一新して取り組んでみてもらえればと思います。