おはようございます。
桜庭裕介です。
法規に関する質問に答えていこうと思います。
今回の質問
「法規の知識を使うことは実務でありますか??」
「めちゃくちゃある」
これが自分の回答となります。
法律に関わる仕事は想像以上に多い
電気関係の仕事は一歩間違えば、人の命に関わります。
そのため、他の仕事と比較しても、仕事の大部分が法律に縛られています。
法規の過去問よりも、実務の方がかなり難しいです。電気設備技術基準に詳しい上司や経験者に聞かないと
「よくわからない」といった事態に陥りがちです。
法律の仕事は、自分の中で一位二位を争うぐらいに苦手な仕事です。
法律が得意だったら、現場経験さえあれば独立して仕事を請け負うこともできるでしょう。
法律が苦手だから、会社に属しているという方は意外にも多いです。
法律は知らなかったでは済まされない
ここが一番怖いところです。
電気事故は施工時に一番発生することが多いのですが
次に多いのが「施工後の経年劣化」になります。
ただの経年劣化であれば良いのですが、法律に基づいていない施工が発覚したり、この施工が原因で劣化を早めてしまったといったケースが往々にしてあります。
最悪の場合、火災や人身災害。
こうなってしまえば、非常にマズイです。
個人で仕事をするとなると、一番の怖さはここにあるでしょう。(企業はノウハウを蓄積していますので、間違いやすいポイントは押さえてありますし、上司のチェックがあったり、品証チェックがあったりとミスに気付けるステップが多いです)
もし、ルールミスを犯してしまった場合、大抵は今後の取引がなくなってしまいます。
顧客からは「やはり大手が安心か・・・」などと言われてしまいます。
ただし、会社に属しているからといっても、安心はできません。
ある中小企業が大きな工場に駐在していたのですが、怠慢が原因で致命的な法律違反の施工をしていました。隠ぺい工作も見られたので、一発駐在解除になった例を自分は知っています。
その社員がどうなったかまでは知りませんが、無事に済むわけはないと思います。普通ならば、クビでしょう。
結論|時間があるなら、電気設備技術基準を読む
電験に合格するためには「電気設備技術基準」を読む必要はないと以前お伝えしました。
しかし、あくまで点を取るという観点から見たときの話です。
来年、電験3種を受験予定で残すところ法規だけだ!という方は一度法律を見てみるといいでしょう。
法規は役に立たないことはなく、長い付き合いになります。
仕事をし始めたら、法律は必ずチェックする必要が出てきますし、立場が上になればなるほどその必要性が出てきますよ。
会社が一流企業、発注側であってもその必要性は変わりません。むしろ、発注段階で法律チェックをしていないことで、誤った工事依頼を出してしまうこともあるからです。
今は工事仕様書・要領書は詳細に記すことが推奨される時代なので、なおの事知識が必要になる時代です。
こういった理由から、自分は法律・法規は重要だと考えています。決して、勉強が無駄になる科目ではないです。
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