お疲れ様です。
桜庭裕介です。
今日は知人の話を紹介したいと思います。
私の知人は仕事場で電気施工の仕事をしているのですが、当然法律に基づいて作業をしています。
変圧器の接地を例に挙げても、「電気設備の技術基準があった上で、施工すべき事項」が決められています。
ただ仕事を漫然とこなすのであれば、会社の手順書や過去の実績の通りやれば、苦もなく終わらせることができます。
しかし、ここでひと手間加えることで「電験の法規」に関する知識を得ることができます。
「実際にこんな工夫をしている方がいるのか!」といった気付きを得て頂ければと思います。
自分に合うと思えば、取り入れて頂き、仕事の時間を学ぶ時間にも変換してしまいましょう。
仕事中に法規の勉強をしていいのか
答えをいうと
「良い」
です。
がっつり電験の過去問を解くというのはルール違反ですので、やめて下さい。(一部、ビルメンテナンス業界で働いている知人、発電所で働いている知人は休日出勤や夜勤の時間は数時間単位で勉強できると発言していましたが・・・)
ただ電気設備の基準を読んだり、施工やメンテナンスの方法を再確認するのは「業務としてすべき仕事」です。
むしろ、やらないといけない業務ということを認識していない人が多いです。電気の業界で働く人の中には
「ルールなんて覚えてもどうしようもない」
「法律なんて建前!」
といった方もいますが、完全に間違いです。
もし、大きな事故を起こした際には国に報告する責務が業務実施者と責任者にはあります。
「業務上過失致死傷罪」
といった言葉をニュース等で聞いたことがあると思います。こういった事故を起こすと、確実に説明責任を果たさないといけません。
冗談では済まされず「事情聴取」が待っています。
会社の手順書に書いてあったので、理解もせず、ただやりました!などと口が裂けても言ってはいけません。少なくとも、手順書は完全に理解していて業務はしていないといけない。さらに、その手順書がどういったものと紐づいているかまでは理解していないと、説明の際に困ることになります。
業務に使う時間は「昼間のほとんど」という事実
意外と認識していない方が多いのですが、自分たちは「7時間~10時間」といった一番元気な時間帯を仕事に捧げています。
残業をしていれば、12時間は超えるでしょう。
つまり、何が言いたいかというと
電験に合格するためには
・業務をもっと活用した方がいい
・むしろ、使わない手はない・ルーティン化している業務こそねらい目
ということです。
夜22時に帰宅して、勉強できる量というのは限られています。22時に帰宅してから4時間の学習はかなりキツイと思いますが、たぶん2時間なら可能だと思います。朝1時間やれば、寝る前の30分、隙間時間に30分で達成できるからです。
会社で2時間分の勉強をすることは「自宅の2時間学習」を「4時間学習」にするだけの価値があるということです。
数値にしてみると、すごく分かりやすいかと思います。
下記の試験直前対策でもお伝えしましたが、職場でもどんどん知識を吸収していきましょう。
仕事は勉強する時間。電験を生活の中心に置くと合格確率は上がる話 - 電験合格からやりたい仕事に就く
これらを一年、いやお正月休みまで継続するだけでも、かなり違うと思います。
逆に言うと、こういった普段からの積み重ねをできる人が試験に合格していくと言っても過言ではないと自分は思います。
できる人ほど、しっかりと行動していたりします。