お疲れ様です。
今日は「電気の職場」について、考えていきたいと思います。
自分は、工場のような「プラント関係のメンテナンス」の経験が一番長いです。
工場のようなプラントにて、メンテナンス業務を請け負っているエンジニアは多いと思います。
そういった方に役立つ記事になるかと思います。
電気の職場はブラック化しやすい
⇒キツイ職場の特徴ランキングに該当しすぎ
今日お伝えする事実です。
電気の職場と言えど、たくさん種類はあります。
常駐よりは「点検時期に合わせて、メンテナンスに入る」というのが一般的でしょう。
(火力発電所等の年間を通してメンテナンス業務があるところでは、中小企業だけでなく、大企業も支所や小さな事業所を設けてエンジニアが常駐する形態もある。)
いずれの形態であっても共通して言えることとしては
「電気の職場はストレスが溜まりやすい」という点でしょう。
※自分も薄々勘づいてはいましたが、電気設備をメンテナンスする職場は精神的ストレスがかかりやすい・・・
「電気設備のお医者さん」とも言われる電気エンジニア。
どうして、ストレスがかかりやすいのかを研究や科学的根拠に基づいて分析していきます。その分析結果を用いて、より良い毎日に繋がるヒントを得ていきましょう。
キツイ職場の特徴ランキング
ニュース等でも報道されていますが、メンタリストdaigoさんが発信していて、耳に入ったという方が多いのではないでしょう。
メンタルやストレスに関する研究が盛んである「南フロリダ大学」
アメリカでもランクインするぐらいの優秀な学生が集まる大学。(メンタルやストレスの研究ができるというのは海外だからこそですよね。日本だと、研究費の削りが激しすぎるので企業との共同研究をベースにしないと厳しい)
ここから面白い研究成果が報告されています。
原文も読んでみました。
「体を壊しやすいほど過酷な職場の特徴」という研究です。
特徴を7位から順番に紹介していきます。
電気関係で勤める方はどのぐらい該当するか、カウントしていって下さい。
ちなみに自分の前の組織はほぼ該当していました・・・。(さすがは、配属から3日でやめる人が出る職場だと思いました)
7位 長時間労働が蔓延っている
なんと早い順位でのランクイン!!
当然、自分の職場は該当あり。
就業時間は7時半~20時が基本だと勘違いしてしまうほどでしたので。
19時に帰ろうとした同僚が上司に言われた言葉を思い出します。
「他の人の仕事を手伝う気はないのか?」
「パソコンを切ってからできることはあるだろ」
21時に帰宅していた時代が懐かしいです。
この頃は睡眠時間も少なく、肌荒れもひどかったことを覚えています。奴隷のような日々でした。
・・しかし、もっと上の順位のかかるストレス要因を見るのが恐ろしいですね。。。
(参照元:今すぐ転職すべき職場ランキングTOP7〜心身崩壊するブラック企業の特徴)
6位 仕事をコントロールしている感がない
当然、自分の職場は該当あり。
これは自分にとっては、かなりストレスに感じていたことでもあります。
下記の事項を自分で決められない場合、かなり嫌な思いをします。(ロボットにでも頼んでおけ!と思うこともありました)
「メンテナンスの時間」
「作業開始の時間」
「メンテナンスのやり方」
「作業環境の悪さ」
緩い事業所では好きにやらせてもらえますが、事業所によっては作業前ミーティングを毎朝長時間やったり、昼休み明けにやったり、夕方報告をしたり。
やること自体は、もちろん良いことでしょう。
しかし、度が過ぎるほどのチェックは逆効果。余計にミスが増えます。
他社事例の水平展開や社内ルールの追加といったルールだらけになっていて本質を見失っている職場は少なくありません。
「本質はどこにあるの?」を問うことを忘れた組織にありがちな失態。トップが現場を知ろうともしないタイプだと起こりやすい事象だと感じます。
少なくとも、自分はこういったところでは仕事をしたくないですね。机上だけで片付けようというのがそもそもの間違い。
人間、余裕があればきちんとやるもの。
要点だけ押さえるように促して「頼むぞ!」と期待をしていることを伝えるだけで、作業する人は頑張るものです。
全作業ステップをチェックリストで確認するというのは論外でしょう。仕事の流れが悪くなり、ストレスはかなり蓄積するでしょう。
5位 タスクの役割(責任)が決まっていない
「とりあえず、お前、これやっといて」
こういう発言をする上司はもはや即報告対象にして、強制研修を受講させた方がいいでしょう。
サラリーマンは基本的に与えられたタスクを終わらせるべく、頑張っています。時間外での作業にならないように調整して進めています。
それを全てないがしろにしてしまう行為は許されるべきものではありません。
役割が決まっていない仕事を割り振られてサービス残業をして喜ぶ社員はいるでしょうか??
これは6位、7位にも影響するので、影響力が大きいと言えるでしょう。
4位 作業負担が多い。常にバタバタ。考える暇がない。
「シンプルに業務が多すぎて、拘束時間が長い」というのはストレスでしかありません。
考える時間がないと、まずミスが増えます。
そして、ミスをしないように精度よくやろうとすると時間がかかります。そうすると、仕事のリズムが悪くなり、またミスが増えるといった悪循環が発生します。
もう一つ作業負担を増やすものがあります。メンテナンス業の中で管理をする人に多いと思います。
「電話」です。
「電話がすごい鳴る職場」を経験したことがあるでしょうか。
完全に無駄でしかないしきたりを経験したことがあります。
「朝挨拶の電話をしてくる文化」です。
電話した後に、直接会いに来て話をするという無駄。
発注元と請負という立場が気持ちよいという人にとっては良い文化かもしれませんが、人員が減っている今の世の中には完全に合っていないことは明らかでしょう。
そもそも電話自体、相手の集中力を遮るものなので頻繁にかけるものではないです。昔のタイプの人間はかなり電話してくるのでストレス。
1日30回の電話(1分~2分)を受けたら、最低30分~1時間の時間が消えることを覚えておきましょう。
改善すると、自分が楽になりますよ。
3位 悪口や嫌味といった常識を超えるネガティブコミュニケーション
これがひどい職場にいると「不眠」といった精神障害に繋がる可能性があることが分かっています。
「こんなことを言われた・・」
「傷ついた・・」
「言い返したい・・」
「思いつきで言う人が嫌いだ・・」
こんな感じで、不満を内に抱えてしまう人は多いと言います。夜にお酒を飲んで解消するといった対処をしているといった人もいます。
経験上、こういった人が複数人いる仕事場は上手くいっていないことが多いです。事業自体が上手くいっていなかったり、縮小された事業だったり。
夢や希望がなく「ここだ!」という向かう理想もないため、組織の内側で醜い争いをしてしまう。
こんな職場にいるようであれば「異動」もしくは「転職」を視野に入れましょう。
上手く有給を使用したり、変な人たちと関わらないように仕事調整するといいです。
・・・だいぶ、きつくなってきましたね。(この記事は書き進めるほど、つらくなる。社会の闇を扱うのは負担がすごい)
いよいよトップ2の紹介です。
2位 板挟み|役割の衝突
これは役職が上がるほど、経験するものでしょう。
あるプロジェクトがあって、組織Aの意見と組織Bの意見のどちらを採用しなければいけない。折衝していい感じにまとめるという選択もある。
自分の上司はAにしろと言い、上司の上司はBにしろと言う。さらには組織Aには恩があって、組織Aの偉い方から上手いことやってくれと言われている。
こういった板挟みは「強烈なストレスを生む」ことが分かっている。
悩みが悩みを生むようなストレスは「消化器官に影響を与える」そうだ。
自分はこれで苦しみまくったが
「上司の上司」と「上司」を引き合わせて話をさせるようにしたら、上手くいくようになった。会社という組織である以上、法律に触れていない限り、権力者の意見が通るもの。
いかに反対派を権力者によって、かき消すかが攻略の鍵だと思う。
いよいよ、ストレストップの紹介です。
1位 仕事に制限がかかる
「・・・出たな」というのが正直な感想でした。
皆さま、心当たりがありまくると思います。
これは自分が最も嫌なものです。(好きな人はいないですよね。)
さらに
仕事の制限に「ルールが知らされていない」が加わると、各段に影響レベルが大きくなるかと。たまったものじゃありません。
電気の仕事で言えば・・・
①同じ会社なのに事業所ごとで勝手に決めたルールに従わないといけない
②予算がないので、良い点検工具や試験機が購入できない
③点検のステップごとに報告をしてからじゃないと、次に進めない
④社内の手続きが煩雑すぎて、制限だらけで手間がかかる
まとめ
以上が「電気の職場はブラック化しやすい【キツイ職場の特徴ランキングに該当しすぎ】」の記事となります。
いかがだったでしょうか。
自分の職場が7つとも該当している場合、つらくないですか??
自分はつらかったです。
色々な工夫をして、職場の改善もしました。
しかし、自分の会社ではない以上、変えられない部分も必ずあります。そこは自分だけが影響を受けないような策を講じると良いでしょう。
※ストレスや過酷労働の論文は勉強になることが多いです。時間があるときに読んでみるといいです。⇒https://kokoro.mhlw.go.jp/paper/files/04-r21-4-shima-kajyu.pdf
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