保安工事の支持物の径間は、高圧保安工事がよく出題されます。低圧保安工事と特別高圧保安工事は複雑であることも影響していると思います。
- 低圧保安工事及び高圧保安工事(電技解釈第70条抜粋)
低圧保安工事は、次の各号によること。
①電線は、次のいずれかによること。
・ケーブルを使用し、第67条の規定により施設すること。
・引張強さ8.01kN以上のもの又は直径5mm以上の硬銅線(使用電圧が300V以下の場合は、引張強さ5.26kN以上 のもの又は直径4mm以上の硬銅線)を使用し、第66条第1項の規定に準じて施設すること。
②木柱は、次によること。
・風圧荷重に対する安全率は、1.5以上であること。
・木柱の太さは、末口で直径12cm以上であること。
高圧保安工事は、 次の各号によること。
①電線はケーブルである場合を除き、引張強さ8.01kN以上のもの又は直径5mm以上の硬銅線であること。
②木柱の風圧荷重に対する安全率は、1.5以上であること。
③径間は、70-2表によること。ただし、電線に引張強さ14.51kN以上のもの又は断面積38mm2 以上の硬銅より線 を使用する場合であって、支持物にB種鉄筋コンクリート柱、B種鉄柱又は鉄塔を使用するときは、この限りでない。
- 特別保安工事(電技解釈第95条)
第1種特別高圧保安工事は、次の各号によること。
①電線は、ケーブルである場合を除き、95-1表に規定するものであること。
②径間の途中において電線を接続する場合は、圧縮接続によること。
③支持物は、B種鉄筋コンクリート柱、B種鉄柱又は鉄塔であること。
④径間は、95-2表によること。
⑤電線が他の工作物と接近又は交差する場合は、その電線を支持するがいし装置は、次のいずれかのものであ ること。
・懸垂がいし又は長幹がいしを使用するものであって、50%衝撃せん絡電圧の値が、当該電線の近接する他の 部分を支持するがいし装置の値の110%(使用電圧が130,000Vを超える場合は、105%)以上のもの。
・アークホーンを取り付けた懸垂がいし、長幹がいし又はラインポストがいしを使用するも。
・2連以上の懸垂がいし又は長幹がいしを使用するもの。
⑥前号の場合において、支持線を使用するときは、その支持線には、本線と同一の強さ及び太さのものを使用 し、かつ、本線との接続は、堅ろうにして電気が安全に伝わるようにすること。
⑦電線路には、架空地線を施設すること。ただし、使用電圧が100,000V未満の場合において、がいしにアーク ホーンを取り付けるとき又は電線の把持部にアーマロッドを取り付けるときは、この限りでない。
⑧電線路には、電路に地絡を生じた場合又は短絡した場合に3秒(使用電圧が100,000V以上の場合は、2秒)以 内に自動的に電路を遮断する装置を設けること。
第2種特別高圧保安工事は、次の各号によること。 一 支持物に木柱を使用する場合は、当該木柱の風圧荷重に対する安全率は、2以上であること。 二 径間は、95-3表によること。
電線が他の工作物と接近又は交差する場合は、その電線を支持するがいし装置は、次のいずれかのものであ ること。
①50%衝撃せん絡電圧の値が、当該電線の近接する他の部分を支持するがいし装置の値の110%(使用電圧が 130,000Vを超える場合は、105%)以上のもの。
②アークホーンを取り付けた懸垂がいし、長幹がいし又はラインポストがいしを使用するもの。
③2連以上の懸垂がいし又は長幹がいしを使用するもの ニ 2個以上のラインポストがいしを使用するもの。
④前号の場合において、支持線を使用するときは、その支持線には、本線と同一の強さ及び太さのものを使用 し、かつ、本線との接続は、堅ろうにして電気が安全に伝わるようにすること。
第3種特別高圧保安工事は、次の各号によること。
径間は、95-4表によること。