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電験3種法規2019年は難しすぎた。合格点49点の闇

お疲れ様です。

 

電験を研究し続けている桜庭裕介です。


知っている方は徐々に増えてきたかと思います(嬉しいです)
 

どのぐらい分析しているかというと・・・

①電験1種20年分以上(昭和も入れたらもっと)

②電験2種20年以上


③電験3種約15年分


沢山の電験の本が部屋にあります。

・・・以上、自己紹介となります。(少し変わった人と家族や知人からは思われているかもしれませんね。。。)

 

 


本題に入っていきます。


以前、試験終了後、2つの記事を配信しました。

①「電験3種と電験2種の法規には差がほぼないという話 - 電験法規完全攻略

②「【電験3種2種1種|法規振り返り】令和元年は難しかったが、やるべきことが見えた - 電験法規完全攻略

 


結構、大まかな内容だったこともあり、知人から「法規が具体的にどう難しかったのかを解説して欲しい」という要望を受けました。


そこで、この記事で「過去の問題とどう違っているのか」という観点で解説していこうと思いました。


しかも、一問ずつ!


で、実際にやってみたのですが
2019年の問題を解説していく中で、改めて感じたことがあります。


「すごく難しかった」



合格点 49点は伊達じゃなく、昨年の51点をも下回った異常な難しさだったと思います。これだけ資料が出回っている中で。


「どう難しかったのか」「どうしたら点が取れるのか」の解説を読む中で、自分に合う勉強方法のヒントを掴んで頂ければと思います。


講義に近いイメージで読んで下さい。

 

 

※どこかで勉強会を開催できればと考えていますが、勉強会だとどうしても誰かが負担を持つことになってしまうので

 

まずは記事で、きちんと教えられるようにしたいと考えています。もっともっと頑張ります。

 

リライトをしつつ、よい勉強資料を配信し続けたいと思います。

 

電験3種法規2019年|難易度は異常。合格点49点の闇

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最近の傾向分析から「法規科目は危険」だと自分は言い続けてきました。


その末、この「法規完全攻略」を立ち上げました。


本来であれば、A問題を全て解説したかったのですが物量が膨大なので、過去問を活用した法規の勉強方法(【電験完全攻略】第3種電気主任技術者試験攻略手順(2019年版)|maco|note)をお願いしていました。きっちりと合格できた方がいて良かったです。


一方で、B問題であれば重要ポイントさえ押さえることができれば、点が取れるので極めて重要だ!必要不可欠だ!と伝えてきました。(【受験者必見】電験3種の配点・問題数・試験時間は極めて重要という話 - 電験合格からやりたい仕事に就く


昨年の法規の合格点が51点だったこと、近年の難化傾向を踏まえて、点が取れる問題で点を取らないと不合格になってしまうと考えていたからです。

 

具体的にどう難しくなっているのか??

「パッと見てわかる問題が少なくなった」


これが最大の理由です。


ただこれだけだと、問題は解けるようになりません。

もう少し深堀すると・・・

 

①単純に問題が難化した
⇒A問題の問1がいい例

②複合問題が増えた
⇒A問題の問7、問8がいい例

 

過去問題と比較分析していくと、この2点が原因であることが分かります。


2019年の問題を順番に解説していくので、今後の勉強に取り入れてもらえればと思います。

 

どう勉強すれば、点が取れたのか

問題解説を見ながら、考えるべき事項はここです。


どう勉強すれば、2019年の問題で49点以上取ることができたのかを検討していきましょう。

あなたの勉強方法のどこに「抜け」があったのかを考えていくと、答えが見えてくると思います。

 

A問題の問1

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電気事業法の「定義を問う問題」です。


4年ぐらい前であれば、簡単に点が取れる問題に分類されていました。


ところが・・・今年の問題は一味違います。


「一般送配電事業」という点が取れる問題に加えて「小売供給」の話を混ぜ込んできているのです。


明らかに問題が進化していることが分かります。

 

知らなければ、即失点してしまいます。

 

≪POINT≫
電力自由化になり、小売供給に注目されていたこともあり、マークしておくべき内容ではあったと思います。実際にオーム社の雑誌「新電気」では卸売事業のことを再三記事にしていたので、その点からもよく理解しておかないといけないことではありました。

 

言葉の裏を返すと、昨年一昨年の問題もしかり、トレンドに関する知識が問われるという王道の試験になっているとも言えるでしょう。

 

A問題の問2

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確実に点を取っておきたい「定義を問う問題」。


他の問題と比較すると簡単に思えますが、昔はこの問題、難易度の高い問題に分類されていました。

特に(ア)は難しいです。
過去問等で経験していないと、2分の1の確率で間違ってしまうでしょう。


暗記でしかない問題なので、シンプルに点が削られてしまう怖い問題なのです。

 

A問題の問3

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「雑記問題」です。

唯一、簡単だと言える問題でしょう。(それでも定義を問う問題ではないので、難しいです)


※これは「テクニック」でも解ける問題です。あまり大きい声では言えないですが、工夫次第で解けます。テクニック記事で紹介しますね。

 

A問題の問4

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以前、記事で紹介した「超間違いやすいややこしい問題」の一つ。


風圧荷重やら、雪が降っている地域等、しっかり覚えていないと点を落としてしまう問題です。


過去問を何度も解いた人は表のイメージが強いと思います。


このように、文章形式にされた時に正解をきちんと選べる理解度が要求されるような問題でした。

A問題の問5

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低圧配線が弱電流電線又は水管・ガス管に接近するというマイナーな問題。(表現が悪くて、怒られる可能性がありますが・・・)



正直言葉は悪いですが

「知らんがな」

と試験会場で思った人は多いと思います。


「王道の電線離距離の問題を出せ」と叫びたかった人は多いと思います。

問う内容が細かすぎる・・と思ったのは自分だけではないでしょう。

 

A問題の問6

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こちらも以前に記事で紹介した「厄介な問題」の一つ。


多くの参考書が表で整理している内容なのですが

細かく選択肢に分けて、しかも具体的な事例に落とし込んだという非常に厄介な問題。


電気の現場がない人はたぶん想像もつかないでしょう。


きっちりと「C種接地の定義」「D種接地の定義」を押さえていた人が点を取れた問題。


数値次第で正解かどうかブレる問題だったので、余計に難しく感じます。

 

A問題の問7

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 「遠隔監視」「巡回」をテーマにした問題。


昔だと「常時」部分が空欄になっていて、そこを埋めるという非常に簡単な問題で出題されていました。

(3)(4)(5)の選択肢で迷った受験者は多かったと思います。


結果、水力発電所の出力数値が正解不正解に影響するといった問題。随時巡回方式を詳しく解説した参考書はあまり見かけたことがないので、過去問で出会っていなければ、非常に厳しい問題だったかと思います。


(4)(5)の選択肢がテクニック封じをしていることにも注目しておくべきです。

 

A問題の問8

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「架空電線の高さ」+「架空電線の離隔距離」+「高圧低圧の違い」の複合問題。


しかも、a~fの6問を検討しないといけない。

高圧・低圧の違いまで含まれているので、いずれかが理解不足であれば失点に繋がってしまう。


脳の記憶容量が少ない人にとって、非常に厳しい問題でしょう。(自分は自信がないです)

 

A問題の問9

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「定義を問う問題」です。しかし、怖いです。


もし、単独運転の意味を忘れてしまっていた場合、非常に難しい問題になってしまいます。

なぜなら、他の選択肢の内容が難しくて判断ができない可能性が高いからです。


きちんと知識を覚えていないと失点するといった典型的な法規の怖さを表す代表格の問題。

 

A問題の問10

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こちらは以前出題されたこともありますし、簡単な問題であるため、基礎知識があるだけで解ける問題でしょう。


※こういう問題ばかりだと、苦労しないのですが、そうはいかないのが電験。。。

 

B問題の問11

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「許容電流算出公式を活用する」問題


許容電流は近年出題され続けているので、正解できた方は多かったかと思います。


最近の過去問をきっちりと解いてきたかを確認する問題でした。

 

B問題の問12

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「力率改善」を計算する問題。


王道の計算問題だが、解く練習していないと躓き易い分野でもある。


これについて、自分は徹底的にマークしていたので、本ブログの読者は解けた方も多かったでしょう。


業務依頼を受けたこともあり、NOTE開設して解説を作った甲斐がありました。



やはり「遅れ・進み無効電力」「力率」は押さえておいた方がいいですね。

電力科目、機械科目はごまかして乗り切った・・・と思いきや、法規科目で突かれるといったことが往々にしてあるのですが、それが起こった年でした。

「無効電力調整問題に強くなる資料」


「遅れ無効電力、進み無効電力を理解する資料」

 

ブログでも計算問題解説をしておいて良かったです。その成果もあり「ありがとうございました!!」という声を頂けたので、やって良かったです。



B問題の問13

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「地絡計算」問題です。 

意外にもオーソドックスな地絡計算が出題されました。(一方で、これが「水力発電の問題だったら良かった・・・」という人は多かったかもしれません)

 


対地静電容量を使った地絡電流を算出する公式を覚えていなくてはいけない問題でした。

 

参考書には大抵掲載されているので、その通りに解くことで正解できたと思います。

 

まとめ

以上「電験3種法規2019年|難易度は異常。合格点49点の闇」の記事となります。

 

実際に全ての問題に解説をしてみましたが「明らかに厄介な問題が増えていること」に気が付いて頂けたでしょうか。

 

 

昔のような簡単な用語を穴埋めするだけでは済まないレベルに至ってしまっているのが電験3種法規の現状です。

 

それゆえに今年の3種法規合格が49点でした。(ここ10年の最低点です)

 

来年は是正されるとは思いますが、昨年の合格点が51点で試験問題のレベルも今年と同じ程度のものだったので、万が一改善されないことがあり得るので準備しておいた方がいいでしょう。

 

また、今回の解説によって、B問題が如何に大切かを理解して頂けたかと思います。ここは狙って、確実に点を取れるようにしたいです。このあたりのことを記事にまとめて配信するので、楽しみにしていてください。

 

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